ネットワークの評価

現在運用中のネットワークに欠陥があったとすれば、いかなる対策を打ったところでその効果は薄くなります。

そのため、まずユーザーのネットワーク環境をアセスメント(査定)したうえで具体的対策をご提案いたします。

具体的な評価ポイント

業務別に分かれたネットワークが構築されているか

病院に存在するそれぞれのIT端末には、設置場所や利用部門、接続しているシステムの違いによって、所属する”セグメント”が異なります。
また、病院内のネットワーク構成についても、セグメントごとに適切な設計が組まれていることが必須条件となります。
適切なセグメント設計がされていないと、一つの端末でウイルス感染がされた場合に、感染された端末の利用停止だけでなく、診療行為に直接的な影響を及ぼ足たり、患者の個人情報が流出されたりと、想定以上の被害の拡大につながってしまいます。

病院のネットワークは大きく以下の3つのセグメントに分類されます

病院内のネットワークに接続される端末がそれぞれどのセグメントに属する端末なのかをしっかりと判別し、それぞれの所属セグメントのネットワーク上に適切に乗るように設計を組むことが必要となります。
その上で、セグメントごとのセキュリティポリシーの設定や、セグメント感での通信制限など、より高いセキュリティを重視したネットワークの構築が重要となります。

構築されたネットワークが適切に運用・管理されているか

業務別に分けたセグメントが、それぞれ適切に運用・管理されているかを評価することも重要なポイントとなります。

それぞれの端末がどのセグメントに属しているかをしっかり把握していないと、
端末の増設や入替の際に、構築した時のセキュリティポリシーを無視した拡張がされてしまう恐れがあります。

よくある例として、それぞれの部署の従業員が勝手にネットワークスイッチの空いているポートにLANケーブルを挿し、配下に端末を増設する事があげられます。

端末や機器を増設する場合は、自社のネットワークのセキュリティポリシーをしっかりと理解している者へ確認を取ってから行うようにしましょう。

また、それぞれのセグメントごとに適したサポート体制をとることも重要です。

特に医療系セグメントについては、ネットワークの停止によりシステムの利用ができなくなることは可能な限り回避しなければなりません。
そのため、他セグメントとは違い、24時間365日対応のメーカーサポートに加入したり、配線を含めた経路やネットワーク機器の冗長化(片方に障害が起きてももう片方で運用できるようにする予備システムの構築)などが強く推奨されております。

ID・PASSの管理は徹底されているか

セキュリティ対策とは、ネットワークのシステムだけに注意を向ければいいという物ではありません。
普段の業務の中にも、セキュリティが破られるリスクは常に潜んでおります。
例えば、

例えば、こう言ったことがあると、外部へその情報が洩れるリスクが高くなります。
システムの構築だけでなく、普段の業務の中でも常にセキュリティを意識した、従業員一人一人の啓蒙についても大きな重要ポイントとなります。

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