波長弁別パワーメータ(PONパワーメータ:1490nm/1550nm)機能
一般にPONの通信方式では1310nm、1490nm、1550nmの3波長が用いられます。このうち、1490nm(データ)と1550nm(映像)信号は1本の光ファイバーを通して加入者宅に送られます。通常の光パワーメータを使った測定では、それぞれの波長の光レベルを分離できないため、障害解析が困難です。
PONパワーメータ機能では、受光した1490nmと1550nmの2つの信号を測定器内部で弁別して結果を表示します。しきい値や基準値を設定することにより、OK/NG判定ができます。
光ロス測定機能
光源機能とパワーメータ機能を組み合わせて、光損失測定機能として使用できます。光ファイバを折り返して接続し、1台で1310nmと1550nmの損失測定ができます。CW信号のほか、変調信号(270Hz、1kHz、2kHz)の設定もできます。しきい値や基準値を設定することにより、OK/NG判定ができます。
光源機能
対向側に心線対照器や光パワーメータを使用することで、心線対照や損失測定用の光源として使用できます。OTDRに搭載された波長を同一ポートで使用できるため、心線対照、損失測定、OTDR測定といった一連の作業をファイバの繋ぎ替えなしに測定できます。CW信号のほか、変調信号(270Hz、1kHz、2kHz)の設定もできます。
可視光源機能
目視による光ファイバの心線対照や障害位置の確認に使用します。
*: PONパワーメータ、パワーメータ、光ロス測定、可視光源、光源の各機能は、選択されたモジュールにより、搭載メニューが異なります。詳しくは、オーダリングインフォメーションを参照してください。
*: 可視光源機能は、OTDRもしくはパワーメータのメニュー内において操作できます。
*:選択されたモジュールにより、画面のデザインが一部異なります。
パワーメータ機能
障害発生時の通信光のレベルチェックなどに便利です。受光したトータルパワーの値から、障害判定や損失測定を実施できます。しきい値や基準値を設定することにより、OK/NG判定ができます。
可視光源機能
別売りのファイバスコープを接続すると、ファイバメンテナンステスタの画面上で、光ファイバコネクタ端面の汚れやキズの状態を自動解析(OK/NG診断)できます。PDFのレポート出力も可能です。
パネルレイアウト
簡単操作で光線路の障害位置探索
- LCD
- ファンクションキー
- Startキー
- 矢印キー、Setキー
- Menu/電源キー
- 可視光源ポート*1
-
OTDR測定ポート*2
- USBケーブル接続ポート(Type B)(PCに接続してファイル操作)
- USBメモリ接続ポート(Type A)(測定データ出力)
- ACアダプタ接続ポート
*1: 搭載できるモジュールに制限があります。詳しくは、オーダリングインフォメーションを参照してください。
*2: モジュールによりポート数が異なります。詳しくは、オーダリングインフォメーションを参照してください。