回線の二重化によるインターネット通信の安定化~安定したフリーWi-Fiの構築~
お客様の課題
高トラフィック通信によるネットワークの輻輳対策
業務用Wi-Fiと職員向けフリーWi-Fiの共存
本件のお客様では、平素から業務でインターネットを利用されるケースが多く、ビデオ通話を使った研修なども頻繁的に行われておりました。
そのため、一時的ではあれどインターネット回線の遅延が頻発しており、通常業務に大きな影響を与えておりました。
また、施設内には既に業務用のWi-Fiが飛んでおり、それと並行して、福利厚生の一貫として職員向けのフリーWi-Fiも適用させたいというお声もあり、既存ネットワークの通信改善と合わせて職員向けフリーWi-Fiの共存についても課題として挙がっておりました。
ソリューション提案
インターネットの通信量が多く、同じネットワーク内で帯域の取り合い(輻輳)が生じてしまう問題については、新たに2つ目の回線を契約をしていただき、より帯域が保証される新回線をメイン回線とすることで解消しました。
既存で契約されていた回線については、ネットワークの出口となるゲートウェイに接続し、サブ回線として冗長化をしました。
ゲートウェイのSD-WANの機能により、万が一メイン回線に障害が起きてもサブ回線へ自動的に切り替わるため、通常業務での速度改善に加え、より安定したインターネット通信をすることが可能となりました。
また、業務用で使用していたWi-Fiに追加して、職員が福利厚生の一環として使用するフリーWi-Fiも新たに構築しました。
既に業務用Wi-Fiとして設置しているアクセスポイントから、職員向けフリーWi-Fi用の別の電波(SSID)を吹かせ、パスワードも別のものを設定し、対象の職員へ周知を行いました。
しかし職員の人数から、かなり多くのクライアント端末がフリーWi-Fiに接続され、一斉にインターネットへアクセスする事が予測された為、そのまま使用すれば業務用のネットワークにも影響が及ぶことが懸念されておりました。
そのため、フリーWi-Fiの通信の出口となる回線を、業務用のサブ回線を利用する事で、通信の渋滞を避ける事に成功しました。
クライアント端末数が増えた事についても、新たにゲートウェイ(ルーター)を増設することで、業務用のゲートウェイに必要以上の負荷をかけることなく、そして職員向けフリーWi-Fiのクライアント端末にはアクセスポイントの部分で帯域制御をかけることで、極力輻輳が起きないようにしております。
備考
※互いのゲートウェイ同士はLANケーブルで接続されており、上記の業務用ネットワークの回線冗長化のシステムは残した構成となっております。
※職員向けフリーWi-Fiのメイン回線は、引き続き業務用Wi-Fiのサブ回線となっております。